京に来て…、労咳になって…、死ぬ覚悟なんてとっくに出来てたはずなのに…。


もっと君の笑顔が見たい…。


それだけなのに何故か、こんなにも生きたいって思うんだ。


情けないな、僕は…。


でも、労咳は死病だ。


生きたくても、生きれないんだ…。


多分、僕は生きる事に執着してるんだ。


死んだら、君が…、新選組の皆が僕を忘れてしまう気がして…。


多分、それが怖いんだと思う。


ごめんね、涼ちゃん…。


君との約束、守れそうに無い。


もし、僕が死んだら、君は僕の為に泣いてくれるのかな…?

君は沖田総司という存在を忘れずに居てくれるのかな…?


最後に涼ちゃん…、僕は君が好きだよ。


よく笑って、よく泣く君を僕はとても愛しく想うんだ。


人生最後に愛した人が涼ちゃん、君で良かった。


不器用なあの人の事…、土方さんの事、よろしくね。


涼ちゃん…、幸せになってね…。


沖田総司より』