記憶の桜 -花空残夢-



「お前のせいじゃねぇよ…」




こいつのせいじゃねぇ…。




涼はこんな小さな身体で傷だらけになってまで、俺と近藤さん、あいつらと築き上げた新選組を守ろうとした。




それなのに、俺は何も出来なかった。




すべて俺のせいだ…。




俺の目から雫が零れ、頬を伝う。




くそっ…、助けてやるって言ったのに…。




もう二度と会えねぇのかよ…。



近藤さん…っ。