記憶の桜 -花空残夢-



私の目から涙が零れた。




潤む視界で近藤さんを見ると、彼の首に刀が振り下ろされる所だった。




「近藤さんッ!!!!!」




名前を呼ぶと同時に彼の首に刀が振り下ろされた――。




大地に真っ赤な花が咲いた。




「いやあぁああぁあああ!!!!!」




私は近藤さんに駆け寄ろうとしたけど、新政府軍の兵士に腕を押さえ付けられた。