記憶の桜 -花空残夢-



そうこうしているうちに、刑場の真ん中に罪人と見られる男が出て来た。




「!?」




何故…、あの人が此処に…。




「こ…ん…どう…さん…」




何故、近藤さんが刑場なんかに居るの!?




私はちゃんと嘆願書を出したはずなのに…。




「近藤さんッ!」




私は立ち上がろうとしたけど、首に刀を当てられた。




これ以上は近付くな、と言っているようだった。