記憶の桜 -花空残夢-



「今からお前を板橋に連れて行く」




板橋…?




何故、そんな所に…?




理由が分からないまま、私は馬に乗せられ、板橋に向かった。



そして、辿り着いたのは板橋の刑場だった。




私は刑場の柵の中に入れられ、茣蓙の上に座らせられた。




「私は処刑されるのか?」




「お前じゃない。だが、お前のよく知った男だ」




私のよく知ってる男…?