「トシ、俺はもうお前の苦しんでる所は見たくないんだ…」 「俺は苦しんでねぇ!俺は…、俺は近藤さんを…っ」 「それにな、もう戦う事には疲れたんだ…」 「…っ。くっ…」 土方さんは悔しそうに唇を噛み締め、下を向いた。 そんな彼の頭に近藤さんは手を乗せた。 「トシ、今まですまなかった。それと、ありがとうな」 近藤さんは土方さんから視線を上げると、私の方を見た。 彼の顔は仲間を…、大切な友の為に決心したように清々としていた――。