「お、帰って来た!」



「おかえり。涼、土方さん」




釜屋の門の所で、原田さんと永倉さんが出迎えてくれた。




「ただいま帰りました」




「ああ、ただいま」




「土方さん、近藤さんが帰って来てるぜ!」




「本当か!?」




永倉さんに近藤さんの帰還を告げられ、土方さんは釜屋の中に飛び込んで行った。




この時、彼の帰還が新たな別れを引き起こすとは、誰も思っていなかった――。