彼は私の涙を拭うと、額をくっつけて来た。 「俺達は忘れちゃいけねぇんだ…。最後まで武士であろうとしたあいつらを…」 新選組も旧幕府軍も皆、最後まで武士であろうとした。 愚かと言われようと馬鹿にされようと…。 彼らは己を突き通し、自分の信じたものの為に散った。 そんな彼らを私達は忘れず、後世に伝えていかなくてはならない。