記憶の桜 -花空残夢-



彼との口付けは初めてじゃないのに、胸の鼓動が高鳴る。




甘く、柔らかな口付け…。




合わさる唇から彼の想いが感じられた。




私達は互いに求め合い、愛し合っている。




それが嬉しくて、止まっていたはずの涙がまた溢れて来た。




唇が離れても、私達は抱き合ったまま離れなかった。




互いの存在を確かめるかのように――。