記憶の桜 -花空残夢-



浅葱色の羽織から薫る彼の匂いと布ごしに感じる彼の温もり。




全身を彼に包まれているような気がした。




すると、私の頬に彼の手が触れ、もう片方の手は頭に添えられる。




長くて綺麗な彼の指が頬を伝う涙を拭ってくれた。




視線が絡み合うと、当然のように唇が重なった。