記憶の桜 -花空残夢-



土方さんは私の返事に優しい笑みを浮かべた。




「愛してるよ、涼」




まさか、彼の口からその言葉が聞けるとは思っていなかった。




だから、余計に涙が出て来た。



「私も愛しています…。この世の誰よりも…」




「言ってくれるじゃねぇか…」




彼は横にある浅葱色の羽織を私の頭にかけ、強く抱き寄せた。




私も自ら身体を寄せるように、彼の背中に手を回した。