記憶の桜 -花空残夢-



「この簪、新選組に似てるなって思ったんです」




この簪はまるで浅葱色に白のだんだら模様の入った羽織を纏い、桜が舞う中を歩く彼らのようだ。




「そうだな。でもな、俺がそれを贈ったのは違う理由があるんだ」




「他にも理由があるんですか?」




土方さんは少し考えるそぶりをする。




そして――。