記憶の桜 -花空残夢-



「それを持っていれば、母上が土方さんを守ってくれるはずです」




「は?」




「愁が浪士に殺されかけた時、それが愁を守ってくれたんです」




だから、土方さんの事も守ってくれるはずだ。




「分かった。これは俺が持ってるよ」




「はいっ!」




彼は扇を懐にしまうと、はっとしたように目を見開いた。