記憶の桜 -花空残夢-

【土方】


くそ…、すっかりあいつらに流されちまった…。




俺は涼と別れ、箱館市中の見回りをしていた。




すると、小物屋である者を見つけた。




俺はそれを手に取り、見ていた。




「お兄さん、それ最後の1つだよ。少し値段が高めだが、贈り物として渡す人が多いんだ。それに、昔からうちの店でそれを買って一生添い遂げたい人に渡すと、ずっと一緒に居られるって言い伝えがあってな…」




初老の店の主が声をかけて来た。