記憶の桜 -花空残夢-



「駄目だな…、ちゃんと場所を選ばねぇと…」




彼は未だに顔を赤くしている。




余程、恥ずかしかったらしい。



私は彼の珍しい一面に小さく笑った。




「何笑ってんだよ」




「いえ、別に」




「?」




疑問符を浮かべる土方さんの顔がおかしくて、私はそれにも笑った。




そして、彼に手を引かれながら、私は五稜郭に戻った。