それでも、彼女達は――。 「信じられないなら、それで構いません。ただ、食事だけはちゃんと食べてください。お身体に障ります」 どんなに俺が彼女達を煙たがろうと、彼女達はめげずに俺の世話をしてくれた。 そんな彼女達をいつの間にか、信じられるようになっていた。 そして、俺は夏依と恋に落ち、結婚した。 夏依の両親は反対する所か、泣いて喜んでくれた。 1年後には長男の翔馬が生まれ、俺は人並みの幸せを得られた。