記憶の桜 -花空残夢-



「土方さん!それに葛葉君も」



「島田さん!」




彼は私達の姿を見つけると、駆け寄って来た。




島田さんだけじゃない。




土方さんを信頼している新選組の隊士達や兵士達も来た。




「元気そうだな、お前ら」




彼は小さな笑みを浮かべた。




最近、土方さんは鬼の副長と呼ばれていたとは思えない程よく笑う。




自分を律する理由が無くなったからだろうか…?