記憶の桜 -花空残夢-



そんなある日。




私と土方さんは弁天台場に向かった。




そこには島田さんを含めた新選組の隊士達が居る。




ちなみに此処の指揮官は大鳥さんだ。




「すまない、松前口を守れなかった」




大鳥さんは土方さんに深々と頭を下げた。




「別にあんたが悪い訳じゃねぇよ…。だから、顔を上げてくれ」




旧幕府軍と新政府軍との戦力差はかなり大きい。




だから、決して彼が悪い訳じゃない。