記憶の桜 -花空残夢-



しばらくすると、涼は泣き疲れたのか、眠ってしまった。




俺は涼の目元に微かに残る涙を拭い、少し腫れた瞼に口付けた。




そして、腕にすっぽりと収まってしまう程小さな彼女の身体を抱き包み、俺も眠りについた。