記憶の桜 -花空残夢-

【土方】


目を覚ますと、腕の中に居たはずの涼が居ない。




「何処に行ったんだ…?」




俺は無意識に涼の姿を探していた。




執務室に移動し、ふと窓の外に目をやった。




そこには涼が居た。




涼はじっと冬の空を見上げている。




それにしても、涼は何をしているのだろうか…?