記憶の桜 -花空残夢-



私は自室に戻り、寝間着に着替え、彼の部屋に向かった。




部屋に戻ると、土方さんに手招きされ、一緒にベッドに入った。




すると、強く抱き寄せられた。




背中に回されている彼の手が微かに震えている。




泣いているの…?




私は土方さんの背中に手を回し、そっと撫でた。




「土方さん…、私は決して貴方の傍から離れません」




「…ああ。ありがとう、涼…」




それから、すぐに彼は眠ってしまった。