記憶の桜 -花空残夢-



私は愁達への文を書きながら、土方さんの部屋で彼の帰りを待っていた。




すると、彼が帰って来た。




「お帰りなさい、土方さ…」




言葉を言い終える前に、私は土方さんの腕の中にすっぽり収まっていた。




「土方さん…?」




どうしたのだろうか…?




何処か、彼の様子がおかしい。



「…作戦は失敗した…」




土方さんの疲れきった声が耳に届いた。