2人は何処か浮かない顔をしていた。 軍議で何かあったのだろうか? 私は2人分のお茶を入れながら、考えていた。 「どうぞ」 「…ああ」 「ありがとう、葛葉君」 2人にお茶を出すと、思い切って気になっている事を聞いた。 「あの…、何かあったんですか?」 女の私が気にするなんて図々しいって、思われるかもしれない。 それでも、私は土方さんの小姓だから…、女の私なりに彼の力になりたい。