トクン…、トクン…。




涼の胸の鼓動が耳に届いた。




本当に涼は此処に居るのだと感じさせられる。




「涼…」




俺が呼ぶと、涼は俺の顔を覗き込んで来た。




「好きだよ…」




俺は涼の髪から指を梳き抜き、口付けようと涼を引き寄せた。