「涼の入れる茶は美味いな」




「え…っ?」




「京に居た時から思ってたんだが、なかなか言えなかったんだ」




涼の顔がだんだん赤くなって行く。




「どうした?顔が赤いぞ?」




顔が赤い理由は分かっている。



でも、こういう姿を見ると、つい虐めたくなる。




「赤くないですっ!」




涼は赤い顔を隠す為にそっぽを向いた。