記憶の桜 -花空残夢-

【土方】


「ったく、何なんだよ、あいつらは…」




俺は大鳥さん達の説教を終え、長椅子に横になり、うなだれた。




すると、長椅子の前にある長机の上に茶が置かれた。




「お疲れ様です、土方さん」




「ああ」




俺は身体を起こし、涼の入れてくれた茶を飲んだ。




涼の入れた茶を飲んだのは久し振りだが、こいつの入れる茶は美味い。




それは京に居た時から思っていた事だ。




でも、それは今でも本人には言ってない。




この機会だから、言っておくか…。