「もう二度と離さねぇ…」 「私も絶対に離しませんよ…。もう二度と貴方の傍から離れたくない…」 すると、彼は少しだけ身体を離し、顔を近付けて来た。 私は目を閉じた。 そして、そっと唇が重なった――。 そっと触れるだけの口付け。 初めての口付けは甘く、優しいものだった。