記憶の桜 -花空残夢-



『何だ何だ?』




『陸軍奉行並が女と喧嘩してるらしい』




『鬼の副長と!?どんな女だよ…』




部屋の前にはいつの間にか、野次馬が集まっていた。




「止めなよ!葛葉君、土方君!!」




「「大鳥さんは黙っててください(くれ)!!!」」




「…は、はい」




喧嘩を止めに入った大鳥さんだけど、私達の剣幕に押され、小さくなった。




止めてくれた彼には申し訳ないけど、今はそれ所ではない。