記憶の桜 -花空残夢-



「えっ!?何故、愁が此処に?それに夏依さんまで…」




愁の他に夏依さんと4歳くらいの男の子が居た。




「って、その子は?」




「ああ、俺の息子だよ。名前は翔ける馬で『翔馬』だよ』




愁の子供…、つまり、私から見れば、甥っ子だ。




「翔馬…?」




男の子に目線を合わせ、名前を呼んだ。




すると、男の子――、翔馬はにっこりと笑い、抱き着いて来た。