「答えてくれよ、土方さんッ!」 「これは軍の決定事項なんだ!もし、旧幕府軍が此処に留まれば、すべて終わりなんだ!!」 大鳥さんは陣営に響く程の大声で言った。 「多くの兵を助ける為にも…、旧幕府軍の勝利の為にも…、撤退準備をお願いします」 「くっ…。分かった…」 土方さんは大声さんの有無言わせない言葉に、悔しそうに唇を噛み締めながら、頷いた。 大鳥さんはそれを確認すると、陣営を出て行った。