「それより、戦況はどうなんだ?」 土方さんの問いに、斎藤さんの顔色が曇る。 「それが…」 斎藤さんは今の戦況を話してくれた。 彼曰く、今会津は戦場の真っ只中で、新選組本隊も会津藩と共に戦っている。 でも、圧倒的な新政府軍の戦力に劣勢を強いられていた。 「…そうか。俺も明日から隊に復帰する。今まで隊を率いてくれて、ありがとうな、斎藤」 斎藤さんに労いの言葉をかけ、土方さんは歩き出した。 私も慌てて、彼の後を追う。