親切といえば親切なんだけど。

謎だし、時々腹黒いし、たまに怖いし…。


ド――――――――――ン………!!

「きゃぁあっ!!」


突然稲妻が光り、すぐ後に鳴った雷の大きな音に悲鳴を上げると、渉は「やっぱりすぐには治らないか」と言って苦笑していた。

それでも頭をなでてくれる手は温かくて…渉はやっぱり、一番に優しい人なんだと思った。