やっと6時間終わって私は帰る支度をしていた。 クラスメートがぞろぞろと帰っていき、あっという間に数人しかいなくなってしまった。 「棗~。今日カラオケ行かない?たまにはスカッとしたいんだよね~」 「いいよ。行こっか」 「まじ?やった~~!いつものカラオケのとこでいいよね!」 「うん。・・あ、ちょっと先行っててくれる?ちょっと怜汰に用事あるんだ」 「怜汰くんどこにいんの?」 「トイレだって」 「そっか。じゃあ先行ってるね~」 そう言って有紀は教室を後にした。