恋愛カクテル

「俺を好きになってください」


呆然としている私を気遣うように、でもどこか楽しむように、男性は、言葉を続ける。


「貴女が好きです。すみません」


顔がこんなに熱いのも、

胸がこんなに爆発しそうなのも、

なんだか地面が揺れてる気がするほど混乱してるのも、

さっきのカクテルのアルコールが効いてるせいだけじゃない。



「『俺を好きになってください』」



囁かれ、


常時冷え性の手でさえも発火しそうなくらい熱くなる。


何がなんだか把握できない私に、

今、

唯一わかることは、



こんな熱い手ではシェークを握れないだろうなとかいう


ズレたことだけだった。