二人が居なくなった事で静かになった教室に、夕方から夜になりつつある独特の寒さが入り込んでくる。 その教室の中で俯いて、ぽつん。 「早く楽にさせてよ。」 ひっそりと呟いた声はカーテンと踊る風によって掻き消された。