軽ーくかわされてしまい、次は趣味の華道をしていた母の所へ行った。


『お母様!!凛兎……』


『あーー美名!そこにあるハサミとってくれない?後花瓶もお願い!』


『…………』


で、お次は5歳上の兄・一条 大吾《いちじょう だいご》に“凛兎が共学になるの知ってたか”と聞いたら


『知るワケ無いじゃん。お前も大変だなぁ、美名』


こう返され、知らなかったのは私だけじゃないと判明。


兄はすぐパソコンに視線を戻し、何やら打ち始めた。


『後継者も大変だよ。コーヒー貰って来よっと』


コレ、完全に嫌みだから。