すれ違う恋の行方

あたしはもう何がなんだか分からなくて
抵抗することすら忘れていた。


春樹はそっと唇を離すと
またあの瞳であたしを見つめる。



『は…るき…?』

「……」



あたしは春樹の名前を呼ぶので、いっぱいいっぱいだった。


だってそれくらい
春樹の瞳は切なそうだったから…。