「それは誠司くんが悪いっ!」

「あっ愛梨...落ち着いて。」

やっぱ愛梨には言わないほうが
よかったのかな.....?
今すぐにでも誠司に殴りかかりそう。
明日からは誠司が一緒に帰れる。
だから─...我慢だよ

「だって朝も無言だったんでしょ?」

「う.....ん。」

「そんなの最低。言いたいことあるなら
言えって殴りかかればいいんじゃない?」

「そっそんなこと無理だよっ!」

「何言ってんの?美鈴なら男10人は
倒せるじゃんっ?」

「...その話はやめて。」

「...美鈴?」

「颯真くんに...涼夜に会ってって
頼まれたの。」

「...はあ?」

「...もちろん断ったよ。けど...。」

「美鈴もいい加減けりつけたら?」

「もっもうとっくにつけたもんっ!」
机を叩いて私は立ち上がった。

「全然でしょ。それだったら美鈴は誠司くんの事
なーんにも言えないよっ。」

「っっ─.....。」

「はっきりいうけど美鈴もそういうとこあるから
こんなことになるんじゃないの?」

「.....。」

愛梨は間違ってない。たしかにそうだよ。
けど─...私は愛梨みたいにそんなに
強くはないよ。