誠司Side
「栗原っ!何ボーっとしてるんだっっ!!」
「すっ...すいませんっ。」
「健也様に今日の夕食は何がいいのか聞いてこいっ!」
「はい。」
ったく...腹立つな。
2週間たったらすぐにバイトなんて止めてやるっ。
とにかく美鈴の為に...。
あのネックレスを美鈴にあげたい。
1ヶ月の記念の為にプレゼントするって決めたんだ。
だから絶対がんばるんだ。
バイト代がいいからここでバイトしてるけど...なんで俺がこんな執事みたいな格好...。
気付くともう健也の部屋の前にいた。
健也の部屋に勝手に入ると健也は1人でTVを見ながら大笑いしていた。
「おい、今日のめし何がいいか答えろ。」
「何だ?その言い方。」
「いいから早く!また叱られるだろっ。」
「ん~...したらステーキ。」
「あっそ。じゃあな。」
「おい、誠司。クビになんねーようにしろよ。お前態度悪すぎだからな。」
「分かってるっつーの。」

