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「痛い、痛いっ!」
誠司は私を引っ張り出し誰もいない教室に押し込まれた。
「誠司っ!」と私はちょっと怒り口調で言った。
「...。」誠司は黙ったまま。
「ねえってば!」
誠司やゆっくり顔をあげて私を睨んでいた。
「なに...よ。」
少し怖くて体が震えた。
「あいつ...見覚えあるのか?」
「っ―...わかんないよ。」
見覚えがないわけではないけどなんだか言えない。
「なんかあったら言えよ。」
誠司は私の頭を優しく撫でた。
「誠司...」
「ん?」
「私が好きなのは誠司だけだから...///」
「ふっ、知ってる。」
そして甘いキスをした。やっぱり誠司には適わない。
私はこの人にハマりすぎていて何も気付かなかった。
誠司に夢中だったんだよ―。
でもここから私たちの地獄の歯車が周り始めていた。
止めれなかったのかな。なんで―...
「美鈴、好きだ。」
誠司の口からそんな甘い言葉がこぼれた。

