「やっぱアネゴっすよね?」

「ひゃっ、はい?へ...」

完全にパニック。
てか、この人は誰?
懐かしい声...
どこか見慣れた顔。
でもこんな爽やかな男の子なんて知らないよ...

「あっ、あの―...」

「美鈴行くぞっ!」

「ひゃっ、誠司!?きゃ―」

誠司にそのまま引きずられその男の子とは別れてしまった。

あの人は誰なんだろう?

全然気にしていなかった。

もっとよく気にすればよかったのに。早く気づけば私たちはあんなことにならずにすんだのに―...

全部私のせいだ―...

早く気づきたかった...。