『み~す~ずっ!置いてくぞっ!』

「待ってー。」

ドアの方から聞き慣れた優しい低い声。

「おはよ。」『おはよ。』

優しく笑う君―。
この時間が幸せ。

誠司と一緒に帰れなくて3日が経った。

やっぱ寂しいけど誠司が10時になるとTELをくれるからそれを楽しみにしている。

「美鈴はやっぱ可愛い!!」

「なっなにそれ///」

いつもこんな馬鹿な会話ばかり。

でもそれが幸せ。

「な~、美鈴は『アネゴ...!?』

「え...?」

振り向くと小さな男の子がたっていた。
黒髪に大きな目...顔は完璧で絶対モテるだろう。

その子はどんどん近づいてきた。

「えっ?ちょっ...へっ!?」