美鈴Side 「ふう―...」 湯船につかるとなんだか眠気が...。 誠司といれてうれしい。 でも...あの腕の傷だけは 思い出したくなかったのに... 私が喧嘩をして愛梨を守った時にできた傷... 跡がちゃんと残っていて消えない傷... あの傷は愛梨には見せたくない...。 あの傷を見ると愛梨と私は思い出す過去があるから... 愛梨が本気で好きだった人を... 裏切られた愛梨の事を... 忘れるって決めたんだから―... 私が忘れてあげなきゃ―... 愛梨のために...。