「ごめん...大丈夫?」 その男は私に手を差し出してきた。 「大丈夫です...」 「ほんとに?あっ...でもケガしてるかもしれない...ほら、座って。」 「でも...」 やっぱこういう男は簡単。 「いいから、ね?何か食べたいものある?」 「そっそんなのいいですよ―」 「いやいや...でも君かわいーね。もしよかったら「あの...誰かと待ち合わせしてるんですか?」 「あ、うん。友達とね。良かったら君も一緒に「いいんですか?」 この男の話を聞くのが 面倒くさくて私は話を 遮った。