私は無理矢理綾乃を説得して
パーカーを羽織って更衣室から出た。

周りを見ると露出しまくった女の子達がきゃあきゃあいいながらビーチバレーをしている。よくあんな勇気あるよね.....。

私は自分の体に自信ないし.....。

「あ、裕也だ!沙菜そんな格好じゃ泳げないよ?ほら、いこっ♪」

「わっ私は...いぃ。」

「はあ.....。したら私、少し泳いでくるから沙菜は、ここで待っててね。」

「う.....ん。」

1人でここにいるってことか...。
それはそれで不安.....。
でもそんなの私のわがままだし.....。
ここで3人を見てよっと。

3人は楽しそうに泳いでいる。
遠くだからよく見えないし
違うかもしれないけど.....
悟と目が合ったような気がした。

「ねー、きみ1人?迷子?暇だったら俺達と遊ばねー?」

「.....え?」

ゆっくり見上げるとサングラスを頭にかけてピアスをたくさんして...いかにもチャラそうな2人組の男が話しかけてきた。

「...結構です。」

私はあっさりと冷たく返した。

「えー、つまんねえの。遊ぼうよ。どーせ暇なんでしょ?パーカーなんか着ちゃって。脱いじゃえよ。」

「やっやめ.....て。」

もうパーカーは、勝手に脱がされていた。

「かわいい水着じゃーん。」

「かっ勝手な事しないで!」

私はすぐにパーカーを奪った。

「俺らと一緒に泳ごうよー。」

しつこい.....。1人の男が私の腕をつかんできた。

「さっ触んないで!」

手をはらおうとしても力が強くて全然無理。やっぱ男なんだよね.....。