玲奈Side
「えー、大宮は、今日でみんなとも
この学校ともお別れです。じゃ、
大宮最後に一言。」
今年最後のHR。和也が転校する事は
前々から噂になっていた。
だけど実際先生から言われるとみんな
混乱していた。
泣いている女子も沢山いた。
前から知っていたはずの私でさえ
涙が出た。
「...短い約1年?でしたがありがとう
ございましたー。あ、アドは変えねえから
連絡しまくってください。では、最後に
1つだけ.....。」
すると和也は足を一歩一歩動かして
私に近づいてくる。
なっ何─!?.....?
「誠。最後にギャグ言って。笑ってから
行きたいから。」へ...?
見ると和也は私の後ろの席にいる誠くんの
前に立っていた。
クラス中の歓声があがる。
なっ何だよー。びっくりした。
「...コホン、えー「あ、ありがとう。」
「まだ言ってねえだろ!」
教室が笑いに包まれた。
その後みんなで記念写真を撮って
別れをした─。
─────
「ただいまー。」
誰もいない私の家に帰ってきた私。
和也は家の前まで私を送ってくれた。
和也と同じ家に帰れないってことが
凄く寂しく思った。