俺様王子にご注意を


─────

「まっまぢで、いいわけ?」

「うん...いいの。」

久しぶりの恵美と2人だけの帰り道。
クリスマスの予定を聞かれて
全部離したら恵美は目を丸く見開いて
口をパクパクしていた。

「だって...玲奈ちゃんそれ「いいの。
何日か早まるだけでしょ?」

精一杯の作り笑いを恵美に向けた。

「...クリスマス一緒に遊ばない?」
気をきかせてくれた恵美。
ありがとう。だけど.....

「ううん、恵美は誠くんと過ごしなよ。」

そんなのやっぱり悪いじゃん。

「でもクリスマスは2日間あるんだよ?
その片方くらい一緒に「う~ん、
だけど和也だって1人で過ごすんだろうから
私もそうしたいな。寂しくなったら他の
子に入れてもらうし。」

和也だって鳴れない環境で年を
こさなければいけないんだから...。

「...分かった。じゃあね。」

恵美は軽く手をふった。
私も手をふって歩き出した。

「玲奈ちゃんっっ!」

後ろから恵美の声が聞こえて反射的に
後ろを向く。

「本当にまだ間に合うんだからね!」

「...ありがとう。」

恵美と別れると少し肩が軽くなったような
気がしたのは気のせいかな...?


─「ただいま。」

いつも通りに帰ってきた和也。

「おかえり、どうしたの?」

肩を叩いている和也に声をかけた私。

「ん?ああ、ちょっと誠と遊んでいて
肩痛くした。」

「大丈夫?」