俺様王子にご注意を


─────

─トントン

夜の1時。

まさか和也がこんな深夜に起きているか
わかんないけど今話したくて
やっと気持ちも決めれたから...

「和也、起き...。」

─ガチャッ

ドアが勢いよく開いて驚いた私に
和也はかまわないで話しかけてきた。

「玲奈まだ寝てなかったのか?」

「うっうん.....。」

やっぱり和也の顔をみたら緊張する。

「どした?」

和也はトローンとした目で私を見る。


「...話をしたいの。」

なんでこんなにあらたまっているんだろう。

「...入れ。」

和也はベッドの上に座った。

私はなんとなく床にあった
クッションの上に座った。

「そんな離れなくても別になんも
しねえっつーの。」

和也は私をみて鼻で笑った。
私はそれを無視して深呼吸をしてから
話しだした。

「クリスマスはいらないよ。」

和也はその瞬間氷のように
固まった。

「龍也から聞いた。和也、
気は使わないでね。私は大丈夫。」

「だっだって.....。」

和也は言葉が浮かばないのか
うつむいたまま.....。

「約束したでしょ?私達。
だからもう怖い事なんてないはずだよ。」

和也は寂しそうな目をして私を見る。

「玲奈は...我慢できるのか?
そんなに強くていつか挫折しねえのかよ。」

つめたい目...。