和也Side

「.....は?」

「だから早くなりそうなのよ。引越しが。」

母さんがため息をはきながら
皿を洗い続ける。

俺は玲奈がいないのを確認して...

「それってどんくだい早くなんだよ?」

気がつけば11月。
玲奈とのタイムリミットが
近づいている。


「...ほんとは和也のためにクリスマス後に
引越ししようと思っていたのよ?だけど...
クリスマス前になりそうなのよね。」

それって...

「彼女と一緒にクリスマスも過ごせ
ねえってことかよ?」

...だよな?

「...ごめんなさいね。」

「...分かったよ。」

母さんとの会話はそこで
途切れてしまった。