「っっ...。約束、和也が
破んないでよね?」

「破るもんかよ。俺には...
玲奈だけでもう十分だ。」

「...私もかも。」

2人で肩を寄せ合って
お互いに寄りかかって...

わたし達の今の家に帰る─。


一緒に帰れる家がある高校生なんて
わたし達ぐらいかもしれない─。
それがどれだけ幸せなんだろう─。
今日、別れなくていい。
夜は何して過ごす─?
そんなことを考えられることが
どれだけ幸せだったのか
今更気づいた。

だから─、後から来る別れが
どれだけつらいのか全く想像できない。
時間が止まればいいのにって
初めて思ったかもしれない─。

だから今日という日を
2人で進んで生きていきたい─。